問9
分析に用いる試薬に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試薬特級の純度は、日本産業規格で規格化されている。
- (2)特定の分析を目的として不純物の種類・濃度の許容レベルを定めた特殊規格の試薬が存在する。
- (3)酸と塩基は、別々の棚に収容する。
- (4)有機溶剤の中には光で劣化するものがある。
- (5)一次標準物質は、滴定により純度を規定する必要がある。
正答 (5)
一次標準物質は、純度が高く、正確に分かっている物質で、容量分析ではほかの溶液の濃度を決める基準として使います。一次標準物質そのものの純度を、滴定によって規定しなければならないわけではないので、選択肢5は誤りです。
一次標準物質は、滴定で濃度を決められる側ではなく、滴定の基準になる側です。そのため、乾燥して正確に量り取れる、安定な固体の物質が選ばれます。
現在、管理者にて確認中一次標準物質の純度は滴定で規定する必要はない、と説明しています。確認中です。
この問題で狙われた罠:一次標準物質
一次標準物質は純度が高く安定で、それ自体が基準になる。滴定で純度を決めるものではない。
なぜ?
基準を決める物質を、別の基準で測ったら基準にならない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)