問16
蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)紫外部あるいは可視部の光が励起光として用いられる。
- (2)試料の濃度が高くなると、観測される蛍光スペクトルの形が変化することがある。
- (3)蛍光の強度は、励起光の強度に比例する。
- (4)蛍光は、励起光に対して直角方向だけに放射される。
- (5)蛍光の波長は、励起光の波長より長い。
正答 (4)
蛍光は、試料から全方向に放射されます。励起光が検出器に直接入らないように、励起光に対して直角方向の蛍光を観測しているだけで、「直角方向だけに放射される」とする選択肢4は誤りです。
蛍光の強度は励起光の強度に比例し(選択肢3)、波長は励起光より長くなります(選択肢5)。濃度が高いと、蛍光スペクトルの形が変わることがあります(選択肢2)。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、論点「励起光に対して直角方向の蛍光を測定する。」(過去23回中9回出題)に当てはまる選択肢から、容易に正答を割り出すことができるからです。
原理から解く:蛍光は励起光と直角方向で測る(過去23回中10回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全23回中3回出題(出題確率13%)/同じ記述の出題:1回論点「紫外部あるいは可視部の光が励起光として用いられる。」
- (2)正しい記述:全23回中2回出題(出題確率9%)論点「試料濃度が高くなると、蛍光スペクトルの形状が変化することがある。」
- (3)正しい記述頻出のおとり:全23回中16回出題(出題確率70%)/同じ記述の出題:2回論点「蛍光の強度は、試料濃度に比例する。」原理「蛍光強度は低濃度で濃度に比例」:全23回中16回出題
- (4)誤った記述正答(出題頻度が高い):全23回中9回出題(出題確率39%)/同じ記述の出題:2回論点「励起光に対して直角方向の蛍光を測定する。」原理「蛍光は励起光と直角方向で測る」:全23回中10回出題
- (5)正しい記述頻出のおとり:全23回中13回出題(出題確率57%)/同じ記述の出題:5回論点「蛍光は、励起光よりも波長が長い。」原理「蛍光は励起光より長波長」:全23回中15回出題
この問題のひっかけパターン:蛍光は、励起光に対して、あらゆる方向に出る(直角方向だけではない)
蛍光は、あらゆる方向に出る。励起光が混ざらないように、励起光に対して90°の方向で測る。
5-9参照。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)