問10
高速液体クロマトグラフ分析法に使用される検出器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)フォトダイオードアレイ検出器は、溶出成分の吸収スペクトルを測定できるため、定性分析にも用いられる。
- (2)紫外可視吸光光度検出器は、紫外可視部に吸収のある物質の分析に用いられる。
- (3)蛍光光度検出器は、可視光を照射して励起した物質から発生する紫外光を測定する。
- (4)電気化学検出器は、酸化性又は還元性の物質の分析に用いられる。
- (5)電気伝導度検出器は、イオン性物質の分析に用いられる。
正答 (3)
蛍光光度検出器は、紫外光を照射して励起した物質から発生する、励起光より長波長の蛍光(可視光)を測定する検出器です。「可視光を照射して励起した物質から発生する紫外光を測定する」とする選択肢3は、波長の関係が逆なので誤りです。
フォトダイオードアレイ検出器は、溶出成分の吸収スペクトルを測定できます。紫外可視吸光光度検出器は、紫外可視部に吸収のある物質の分析に使います。電気化学検出器は、酸化性または還元性の物質の分析に、電気伝導度検出器は、イオン性物質の分析に使います。
(参考:『機器分析の実務[特定化学物質・金属類・有機溶剤]』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (3)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中1回出題(出題確率8%)/似た記述を含めると2回(17%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
この問題のひっかけパターン:蛍光光度検出器は紫外光で励起し長波長の蛍光を測る
蛍光光度検出器は、紫外光を照射して励起した物質から発生する、励起光より長波長の蛍光(可視光)を測定する検出器です。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第1回・2019年8月実施)