問1
金属元素の性質に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)金属元素の原子半径は、周期表の横の列(周期)にそって左から右へとしだいに増大する。
- (2)アルカリ土類金属の二価イオンのイオン半径は、周期表の縦の列(族)にそって上から下へとしだいに増大する。
- (3)アルカリ金属元素のイオン化エネルギーは、原子番号が大きくなるにつれて減少する傾向がある。
- (4)金属元素の化合物の多くは、金属の酸化数が正である。
- (5)同一金属の酸化物の水溶液は、金属の酸化数が大きくなるにつれて、酸性を示す傾向がある。
正答 (1)
金属元素の原子半径は、同じ周期では、原子番号が大きくなるにつれて(左から右へ)、原子核の正電荷が増えて電子が引きつけられるため、しだいに小さくなる傾向があります。「しだいに増大する」とする選択肢1は誤りです。
アルカリ土類金属の二価イオンのイオン半径は、上から下へ(電子殻が増えるため)増大します。アルカリ金属のイオン化エネルギーは、原子番号が大きくなるほど減少します。金属の化合物の多くは、金属の酸化数が正です。同じ金属の酸化物は、酸化数が大きいほど、水溶液が酸性を示す傾向があります(例:CrO₃は酸性、Cr₂O₃は両性、CrOは塩基性)。
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
この問題のひっかけパターン:金属元素の原子半径は周期内で左から右へ小さくなる
金属元素の原子半径は、同じ周期では、原子番号が大きくなるにつれて(左から右へ)、原子核の正電荷が増えて電子が引きつけられるため、しだいに小さくなる傾向があります。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)