問20
作業環境空気中の鉛を、30 L・min⁻¹ の一定流量で 10 分間ガラス繊維ろ紙に捕集した。そのガラス繊維ろ紙を共栓試験管に入れ、2.5 mol・L⁻¹ 硝酸 50 mLで抽出した。その後、抽出液を 100 mLメスフラスコ中に吸引ろ過し、洗液を加え精製水で 100 mLに調製した。このろ液を原子吸光光度計で測定したところ、鉛濃度は 0.15 µg・mL⁻¹となった。作業環境空気中の鉛濃度として、正しい値は次のうちどれか。
- (1)0.010 mg・m⁻³
- (2)0.025 mg・m⁻³
- (3)0.050 mg・m⁻³
- (4)0.100 mg・m⁻³
- (5)0.150 mg・m⁻³
正答 (3)
次の順で計算します。
- 試料液中の鉛の量:0.15 µg/mL × 100 mL = 15 µg
- 捕集した空気の量:30 L/min × 10 min = 300 L = 0.3 m³
- 濃度:15 µg ÷ 0.3 m³ = 50 µg/m³ = 0.050 mg/m³
よって(3)です。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:この形式の問題(計算問題)は、全12回中3回出題されており、解き方を押さえれば、確実に得点できるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- この形式の問題(計算問題):全12回中3回出題(出題確率25%)
この問題のひっかけパターン:鉛の濃度(mg/m³)の計算
試料液中の鉛の量(µg/mL×mL)÷吸引空気量(m³)=µg/m³。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)