問14
原子吸光分析法によるバナジウムの分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料の湿式灰化には、硝酸と過酸化水素水を用いる。
- (2)標準液は、メタバナジン酸アンモニウムを用いて調製する。
- (3)原子化に高温を必要とするため、電気加熱式原子吸光法が多く用いられる。
- (4)バックグラウンドは、タングステンランプを用いて補正する。
- (5)銅、鉄などの干渉抑制には、塩化アルミニウムを用いる。
正答 (4)
電気加熱式原子吸光分析法によるバナジウムの分析では、バックグラウンド補正に、重水素ランプ法(や偏光ゼーマン法)を使います。「タングステンランプを用いて補正する」とする選択肢4は誤りです。
試料の湿式灰化には、硝酸と過酸化水素水(または硫酸と過酸化水素水)を使います。標準液は、メタバナジン酸アンモニウムで調製します。原子化に高温が必要なので、電気加熱式がよく使われます。銅や鉄などの干渉を抑えるために、塩化アルミニウムを使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターンである選択肢(正答)から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)/似た記述を含めると8回(67%)
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (4)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中3回出題(出題確率25%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
この問題のひっかけパターン:バナジウムのバックグラウンド補正は重水素ランプ
電気加熱式原子吸光分析法によるバナジウムの分析では、バックグラウンド補正に、重水素ランプ法(や偏光ゼーマン法)を使います。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)