問13
吸光光度分析法によるクロム(Ⅵ)の分析に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)捕集は、精製水を捕集液とする液体捕集法による。
- (2)標準液は、二クロム酸カリウム又はクロム酸カリウムを精製水に溶かして調製する。
- (3)クロム(Ⅵ)を硫酸酸性下でジフェニルカルバジドと反応させ、赤紫色に着色した液を 358 nm の波長で測定する。
- (4)試料液の硫酸濃度は 、0.025 ~ 0.1 mol・L⁻¹ がよい。
- (5)ジフェニルカルバジドは、硫酸酸性下でバナジウムとも反応し発色する。
正答 (3)
クロム(Ⅵ)の吸光光度分析法では、硫酸酸性下でジフェニルカルバジドと反応させ、赤紫色に着色した液を、543 nm付近の波長で測定します。「358 nm」とする選択肢3は誤りです。
捕集は、精製水を入れたミゼットインピンジャーで行います。標準液は、二クロム酸カリウムまたはクロム酸カリウムを精製水に溶かして調製します。試料液の硫酸濃度は、0.025〜0.1 mol/Lがよいとされます。ジフェニルカルバジドは、硫酸酸性下で、バナジウムとも反応して発色します。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)/似た記述を含めると7回(58%)
- (3)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
- (5)正しい記述頻出のおとり:全12回中4回出題(出題確率33%)
この問題のひっかけパターン:クロム(Ⅵ)の測定波長は543 nm
クロム(Ⅵ)の吸光光度分析法では、硫酸酸性下でジフェニルカルバジドと反応させ、赤紫色に着色した液を、543 nm付近の波長で測定します。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)