問18
環境空気中の鉛のろ過捕集法-原子吸光分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)試料液は、ガラス繊維ろ紙に捕集した試料を硝酸又は塩酸で加熱溶解して調製する。
- (2)キレート剤のDDTCは、酸によって分解されやすい。
- (3)溶媒抽出法を用いないフレーム法では、鉄が多量に共存すると測定値にマイナスの影響を及ぼす。
- (4)有機溶媒抽出後にフレーム法で分析する場合は、アセチレンの流量を減らす。
- (5)分析線217.0nmは、283.3nmよりノイズが小さい。
正答 (5)
鉛の分析線のうち、217.0 nmは、光源強度が低く、ノイズが大きい波長です。283.3 nmのほうが、ノイズが小さく、S/N比が高いので、実際の測定に使われます。「分析線217.0 nmは、283.3 nmよりノイズが小さい」とする選択肢5は誤りです。同様の記述は、平成30年度第1回などにも出題されています(出題実績)。
試料液は、ガラス繊維ろ紙に捕集した試料を、硝酸または塩酸で加熱溶解して調製します。DDTCは、酸によって分解されやすいです。溶媒抽出法を用いないフレーム法では、鉄が多量に共存すると、測定値にマイナスの影響を及ぼします。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、何とか得点したい問題です(学習の優先度:中)。
理由:下記の通り、正答の選択肢が、過去に複数回出題されており、押さえておけば、正答を割り出せるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)
- (3)正しい記述頻出のおとり:全12回中2回出題(出題確率17%)
- (4)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (5)誤った記述正答(過去に複数回出題):全12回中2回出題(出題確率17%)
この問題のひっかけパターン:鉛の分析線217.0 nmはノイズが大きい(283.3 nmを使う)
鉛の分析線のうち、217.0 nmは、光源強度が低く、ノイズが大きい波長です。283.3 nmのほうが、ノイズが小さく、S/N比が高いので、実際の測定に使われます。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成29年度 第1回・2017年8月実施)