問16
水素化物発生原子吸光分析法によるヒ素の測定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)石英繊維ろ紙に捕集した試料の加熱溶解には、硝酸・硫酸の混酸が用いられる。
- (2)試料液のヒ素を三価にする予備還元には、塩化スズ(Ⅱ)とヨウ化カリウムが用いられる。
- (3)水素化ホウ素ナトリウム溶液と塩酸を同時に試料溶液に加えることにより、水素化ヒ素を発生させる。
- (4)ヒ素の原子化には、水素-アルゴンフレームが用いられる。
- (5)ヒ素の標準原液は、三酸化二ヒ素を希硝酸で溶解して調製する。
正答 (5)
ヒ素の標準原液は、三酸化二ヒ素を、水酸化ナトリウム溶液に溶解して調製します(のちに、硫酸や塩酸を加えて中和します)。「希硝酸で溶解して調製する」とする選択肢5は誤りです。
石英繊維ろ紙に捕集した試料は、硝酸・硫酸の混酸で加熱溶解します。予備還元には、塩化スズ(Ⅱ)とヨウ化カリウムを使います。水素化ホウ素ナトリウム溶液と塩酸を同時に加えて、水素化ヒ素を発生させます。ヒ素の原子化には、水素-アルゴンフレームを使います。
(参考:『作業環境測定ガイドブック4 金属類 物質別各論』)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、ひっかけパターンである選択肢(正答)から、容易に正答を割り出すことができるからです。
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。「似た記述」は、言い回しが違うが、論点が近いものです。実際の頻度は、これらの間にあることが多いです)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中7回出題(出題確率58%)
- (2)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中5回出題(出題確率42%)
- (5)誤った記述正答(出題頻度が高い):全12回中3回出題(出題確率25%)
この問題のひっかけパターン:ヒ素の標準原液は水酸化ナトリウムで溶解する
ヒ素の標準原液は、三酸化二ヒ素を、水酸化ナトリウム溶液に溶解して調製します(のちに、硫酸や塩酸を加えて中和します)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和2年度 第1回・2020年8月実施)