問12
振動障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)振動工具が人体の手腕に与える影響が最も大きい振動周波数は 12 Hz前後であり、これより周波数が大きくなると徐々に影響が小さくなり、1000 Hz以上ではほとんど影響を与えない。
- (2)振動工具の振動値の大きさを表す周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値 ahv は、直交する x 軸、y 軸、z 軸各方向の周波数補正振動加速度実効値をそれぞれ ax、ay、az とすると、ahv = √(ax² + ay² + az²) で表される。
- (3)局所振動の影響を受けると、汗が出やすい、頭が重い、頭が痛い、耳鳴りがする、物忘れをしやすくなるなどの症状が出ることがある。
- (4)振動障害によるレイノー現象は、手指の血管が攣縮することにより発症し、重症の場合には、発症した部位に潰瘍や壊死が生じる。
- (5)喫煙は血管を収縮させるため、喫煙すると局所振動障害が起こりやすくなる。
正答 (4)
振動障害でみられるレイノー現象(白指発作)は、手指の血管が一時的に攣縮して起こるものです。発作がおさまれば血流は戻り、指の潰瘍や壊死にまで至ることはまれです。選択肢4は誤りです。
振動障害は、末梢循環障害(レイノー現象など)、末梢神経障害(しびれ、感覚の鈍り)、運動器障害の3つに分けて整理します。寒冷で発作が起こりやすく、喫煙が血管を収縮させて悪化要因になることも、あわせて押さえておきましょう。
この問題で狙われた罠:レイノー現象の性質
レイノー現象(白指発作)は発作性で、一般に可逆的。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)