問17
有害物質を取り扱う際に設置する換気装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)全体換気装置は、給気口から外気を取り入れ、排気口から作業場内の空気を排気するもので、作業場内全体の有害物質の濃度の低減を図ることができるため、有害性が高い物質を取り扱う場合には、最も有効な換気装置である。
- (2)局所排気装置のフードの型式には、囲い式、外付け式、レシーバ式があり、このうち囲い式が最も排気効果が大きい。
- (3)プッシュプル型換気装置には開放式のものと密閉式のものがあり、開放式のものには送風機と排風機があるが、密閉式のものには送風機のないものがある。
- (4)局所排気装置やプッシュプル型換気装置のダクトの形状には円形や角形があるが、その圧力損失は、同じ断面積の場合には角形の方が大きく、同じ形状の場合には断面積が小さい方が大きい。
- (5)局所排気装置やプッシュプル型換気装置に付設する除じん装置の方式には、重力沈降式、慣性分離式、洗浄式、ろ過式、電気式などがある。
正答 (1)
全体換気装置は、有害物質を作業場全体の空気で薄めて排出するものなので、有害性が高い物質や、発散量が多い物質には向きません。そのような場合は、発散源で有害物質を捕らえる局所排気装置やプッシュプル型換気装置を用います。「有害性が高い物質に最も有効」とする選択肢1は誤りです。
全体換気は、作業者の近くを有害物質が通ってから排気されるので、ばく露を確実に下げることができません。有害性が低く、発散量が少ない場合に限って使う方法です。
この問題で狙われた罠:プッシュプル型換気・全体換気
全体換気は、有害性が高い物質や発散量が多い場合には向かない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第2回・2026年2月実施)