問16
電離放射線及びその生体影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)α 線、β 線及び γ 線の中で、電離作用が最も強いものは α 線である。
- (2)電離放射線の被ばくによる人体に対する影響は、遺伝的影響と身体的影響に分類される。
- (3)電離放射線の被ばくによる身体的影響は、早期影響と晩発影響に分類され、がんや白内障は晩発影響に分類される。
- (4)発がんや遺伝的影響は、確率的影響である。
- (5)確率的影響には、しきい値がなく、被ばく線量が増えると障害の重篤度も増す。
正答 (5)
確率的影響(がん、遺伝的影響)には、しきい値がないと考えられ、被ばく線量が増えると影響が発生する確率が高くなります。障害の重篤度は線量によらないので、「重篤度も増す」とする選択肢5は誤りです。
線量とともに重篤度が増すのは、しきい値がある確定的影響の方です。「確率的影響は確率が増える、確定的影響は重さが増える」と対で覚えましょう。
この問題で狙われた罠:確定的影響と確率的影響
確定的影響はしきい値があり、線量とともに重篤度が増す(不妊・白内障・脱毛など)。確率的影響(がん・遺伝的影響)はしきい値がなく、発生確率が増す。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第2回・2024年2月実施)