作業環境測定士試験 過去問解説

作業・物質の違いと単位作業場所の分け方

ランクA デザイン・サンプリング・4回出題

正しい理解

別々の場所・時間で使う物質を混合溶剤とみなさない。壁で仕切られた区域は別。同じ区域で同時に行う一連の作業は一つ。

なぜそうなるのか

単位作業場所は「同じ濃度分布を持つ空間」。空間がつながっているか、同時に発散しているかで決まり、作業内容や人で決まるのではない。

この罠が狙われた問題

令和7年度 第1回(2025年8月実施) デザイン・サンプリング ランクA

問2

A・B 測定の単位作業場所の設定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)単位作業場所の設定に当たっては、作業場内で働く労働者の行動範囲は考慮するが、その人数や作業時間を考慮する必要はない。
  2. (2)同一の区域で、同一時間内に、塗料の調合の作業とそこで調合された塗料を用いる塗装作業が同時に行われている場合、作業が異なるので、異なる単位作業場所としなければならない。
  3. (3)同一の区域でも、作業工程の進み具合などによって、他の時間帯に比べて有害物質の濃度が高かったり低かったりする時間帯が予測される場合には、それらの時間帯を他の時間帯と区別して、異なる単位作業場所とする。
  4. (4)有害物質の濃度分布が予測できない場合には、当該作業場で働く労働者の行動範囲を単位作業場所の範囲としてよい。
  5. (5)床面がグレーチング張りになっており、有害物質が上下階にわたり拡散している作業場所において、労働者が上下階を行き来しながら作業を行っていたので、上下階をあわせて一つの単位作業場所とした。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第1回・2025年8月実施)

令和6年度 第2回(2025年2月実施) デザイン・サンプリング ランクA

問2

A 測定における単位作業場所の設定に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. (1)単位作業場所は必ずしも平面的な場所だけではなく、化学反応装置の周囲に設けられた作業床のような立体的なものもある。
  2. (2)有害物質の発散状況が時間帯によって異なることが明らかな場合は、それぞれの時間帯ごとに別の単位作業場所として設定する。
  3. (3)単位作業場所の区域は、著しい濃度変動がないか、濃度変動があってもランダムであるような範囲とする。
  4. (4)クロム酸亜鉛を含む塗料で吹付け塗装を行う作業場で、同一の区域をクロム酸と有機溶剤とで別々の単位作業場所として設定した。
  5. (5)吹付け塗装作業場所と壁で仕切られた塗料調合場所とがあり、塗料調合と吹付け塗装を作業者1名で行っていたので、吹付け塗装作業場所と塗料調合場所を合わせて一つの単位作業場所とした。

出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)