問5
有害物質の極性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)二硫化炭素は、無極性物質である。
- (2)アセトンは、極性物質である。
- (3)メタノールは、極性物質である。
- (4)四塩化炭素は、クロロホルムより極性が大きい。
- (5)酢酸エチルは、ベンゼンより極性が大きい。
正答 (4)
四塩化炭素(CCl₄)は、4つの塩素が正四面体の形に対称に並んでいるため、分子全体では極性が打ち消されて無極性になります。クロロホルム(CHCl₃)は水素が1つ入って対称性が崩れているので極性があります。四塩化炭素の方が極性が大きいとする選択肢4は誤りです。
極性の有無は、結合に偏りがあるかだけでなく、分子の形で打ち消し合うかで決まります。二硫化炭素(直線形)や四塩化炭素(正四面体)は、対称なので無極性です。
この問題で狙われた罠:極性の大小
四塩化炭素は無極性でクロロホルムより極性が小さい。アルコールは極性が大きく、トルエンは小さい。
なぜ?
分子の形が対称だと電荷の偏りが打ち消し合う。-OHを持つ分子は偏りが大きい。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)