問19
環境空気中の有害物質の捕集に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)光散乱方式の相対濃度計を用いて屋内作業場の鉱物性粉じんを測定する場合には、相対濃度計の吸引口に分粒装置を接続せずに測定する。
- (2)インジウム化合物の捕集には、分粒装置付きの捕集装置を用いる。
- (3)メンブランフィルターは、ガラス繊維ろ紙に比べて、粉じんの堆積による通気抵抗の増加が大きい。
- (4)3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン(MOCA)の捕集には、ろ過捕集法を用いる。
- (5)水銀は、金添着珪藻土吸着剤を用いて、金アマルガムとして捕集することができる。
正答 (4)
MOCA(3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン)の捕集には、ろ過捕集法ではなく固体捕集方法が用いられます。選択肢4は誤りです。
インジウム化合物は分粒装置付きの捕集装置を用います(選択肢2)。メンブランフィルターはガラス繊維ろ紙より粉じんの堆積による通気抵抗の増加が大きく(選択肢3)、金属水銀は金添着珪藻土の固体捕集管で金アマルガムとして捕集できます(選択肢5)。光散乱方式の相対濃度計は、吸引口に分粒装置を付けずに測ります(選択肢1)。
(参考:『作業環境測定のためのデザイン・サンプリングの実務―C・D測定編―』(2020年 初版) 表4.2の前後の記述)
この問題のひっかけパターン:MOCAの捕集(ろ過+固体捕集)
MOCA(3,3'-ジクロロ-4,4'-ジアミノジフェニルメタン)は、粒子と蒸気の両方で存在するので、ろ過捕集のみでは足りず、ろ過材と固体捕集層を組み合わせて捕集する。
なぜ?
粒子と蒸気が共存する物質は、ろ過+固体捕集(4-1)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和4年度 第1回・2022年8月実施)