問4
液体の純物質 2.3 gを 1.23 Lの真空容器に入れて加熱すると完全に気化し、温度が 97 ℃ になったときに圧力が 1.0 気圧になった。この物質の分子量として、正しい値に最も近いものは次のうちどれか。なお、気体定数は 0.082 atm・L・K⁻¹・mol⁻¹とする。
- (1)20
- (2)23
- (3)46
- (4)57
- (5)69
正答 (4)
気体の状態方程式 PV = nRT から物質量 n を求め、質量を n で割って分子量を出します。温度は必ず絶対温度(K)に直します。
T = 97 + 273 = 370 K
n = PV ÷ RT = 1.0 × 1.23 ÷ (0.082 × 370) ≒ 0.0405 mol
分子量 = 2.3 ÷ 0.0405 ≒ 57
よって、最も近いのは 57 です。
温度を 97 のまま計算すると、n が大きくなりすぎて分子量は約 15 になります。気体の計算では、セ氏温度を絶対温度に直すことを最初に確認しましょう。
この問題で狙われた罠:気化した物質のモル質量・気体の密度(計算)
M=wRT/(PV)。気体の密度は圧力に比例し、絶対温度に反比例する。
なぜ?
PV=nRTのnをw/Mに置き換えるだけ。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)