問16
図はある分子のエネルギー準位の模式図で、ⒶⒷⒸで示した矢印は状態の遷移方向を示している。それぞれの遷移過程の名称として、適切なものの組合せは次のうちどれか。

| Ⓐ | Ⓑ | Ⓒ | |
|---|---|---|---|
| (1) | 吸光 | 蛍光 | りん光 |
| (2) | 蛍光 | 吸光 | りん光 |
| (3) | 蛍光 | りん光 | 吸光 |
| (4) | りん光 | 吸光 | 蛍光 |
| (5) | りん光 | 蛍光 | 吸光 |
正答 (5)
図で、Ⓐは電子励起状態(三重項)から基底状態への下向きの遷移なのでりん光、Ⓑは電子励起状態(一重項)から基底状態への下向きの遷移なので蛍光、Ⓒは基底状態から励起状態への上向きの遷移なので吸光です。よって(5)が正しい組合せです。
上向きの矢印は光を吸収してエネルギーの高い状態に上がる過程、下向きの矢印は光を出して下がる過程です。下向きのうち、一重項から出るものが蛍光、いったん三重項に移ってから出るものがりん光です。
この問題で狙われた罠:蛍光が生じる仕組み(エネルギー準位)
蛍光は電子励起状態(一重項)から基底状態への遷移で生じる。振動準位間の遷移ではない。りん光は三重項から。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第2回・2026年2月実施)