問10
シアン化水素の検知管は、シアン化水素が塩化水銀(Ⅱ)と反応して生成する物質によるpH 指示薬の変色を利用して濃度を測定する。共存すると、変色の長さが短くなる物質は次のうちどれか。
- (1)二酸化窒素
- (2)アンモニア
- (3)硝酸
- (4)フッ化水素
- (5)塩化水素
正答 (2)
シアン化水素の検知管は、反応で生じる酸を pH 指示薬の変色で検知します。アンモニアのような塩基性の物質が共存すると、生じた酸を中和してしまうため、変色層が短くなり、指示値が低めに出ます。よって答えは(2)です。
二酸化窒素、硝酸、フッ化水素、塩化水素などの酸性の物質は、逆に変色を強める方向に働きます。検知管の妨害は、反応の仕組みから「同じ向きに効くか、打ち消すか」で考えるのが基本です。
この問題で狙われた罠:シアン化水素検知管の妨害物質
シアン化水素の検知管は、反応でできる酸をpH指示薬で検知するので、アンモニア(塩基性)が負の妨害を与える。
なぜ?
酸を中和してしまう物質が濃度を低く見せる。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第2回・2026年2月実施)