問17
有害物質を取り扱う際に設置する換気装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)全体換気装置は、作業場所全体を換気する装置で、通常、吸気口から入った空気により発散源付近の有害物質を含む空気が希釈され、排気口に吸引排出されるものである。
- (2)局所排気装置のフードを外付け式とする場合、熱による上昇気流がある場合などを除き、一般に、上方吸引型より下方吸引型の方が有効である。
- (3)局所排気装置の制御風速とは、作業者の呼吸位置において必要な最小の風速をいう。
- (4)プッシュプル型換気装置の捕捉面における気流は、所定の方法で測定した場合の平均風速が毎秒 0.2 m以上でなければならない。
- (5)局所排気装置やプッシュプル型換気装置に付設する排ガス処理装置には、吸収方式、直接燃焼方式、酸化還元方式、吸着方式などがある。
正答 (3)
制御風速は、局所排気装置のフードが有害物質を捕らえて吸い込むために必要な最小の風速です。囲い式フードではフードの開口面、外付け式フードでは発散源のうちフードから最も遠い位置での風速で表します。「作業者の呼吸位置」とする選択肢3は誤りです。
制御風速は「有害物質を発散したその場で捕まえる」ための風速なので、基準になる位置は発散源の側です。作業者の呼吸位置まで有害物質が来てから吸うのでは、局所排気の意味がありません。
この問題で狙われた罠:局所排気の制御風速の定義
外付け式は、フード開口面から最も離れた作業位置での風速。囲い式は、開口面の最小風速(平均ではない)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)