問8
粉じんに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)粉じんの空気力学相当径は、光学顕微鏡で粒子の大きさを計測することによって求められる。
- (2)「吸引性(インハラブル)粉じん」には「吸入性(レスピラブル)粉じん」が含まれる。
- (3)アーク溶接ヒュームには、マンガンが含まれていることが多い。
- (4)遊離けい酸とは、けい素と酸素が3次元的に結合していて、他の元素とは化学的に結合していない状態の鉱物のことである。
- (5)粉じんが肺胞に到達し沈着して、肺組織に線維増殖性変化を起こすと、肺の換気機能が低下する。
正答 (1)
空気力学相当径は、その粒子と同じ沈降速度を示す、密度 1 g/cm³ の球形粒子の直径です。粒子の沈み方(空気中でのふるまい)から求める値で、光学顕微鏡で見た大きさから求めるものではないので、選択肢1は誤りです。
同じ見た目の大きさでも、密度や形が違えば空気中での沈み方は変わります。体のどこまで届くかは沈み方で決まるので、粉じんの評価には空気力学相当径を使います。
この問題で狙われた罠:空気力学相当径の意味
空気力学相当径は、同じ沈降速度を持つ密度1g/cm³の球の直径。顕微鏡では求められない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第2回・2024年2月実施)