問16
蛍光光度分析法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)蛍光は、電子基底状態にある分子の振動準位間の遷移で生じる。
- (2)蛍光は、励起光よりも波長が長い。
- (3)蛍光の強度は、励起光の波長により変化する。
- (4)蛍光の強度は、対象物質の低濃度領域では励起光の強度に比例する。
- (5)蛍光の強度は、対象物質の低濃度領域では濃度に比例する。
正答 (1)
蛍光は、光を吸収して電子励起状態になった分子が、基底状態に戻るときに出す光です。電子基底状態の中の振動準位の間の遷移で生じるものではないので、選択肢1は誤りです。
励起状態の中での振動準位の間の移動(振動緩和)では、光ではなく熱としてエネルギーが失われます。その分、蛍光は励起光より波長が長くなります(選択肢2)。
この問題で狙われた罠:蛍光が生じる仕組み(エネルギー準位)
蛍光は電子励起状態(一重項)から基底状態への遷移で生じる。振動準位間の遷移ではない。りん光は三重項から。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第2回・2024年2月実施)