問10
検量法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)測定結果が検量線の濃度範囲を超えた場合は、試料溶液を希釈して再測定する。
- (2)測定値と濃度が本来比例関係にあるにもかかわらず検量線が直線とならない場合は、分析条件を再検討する必要がある。
- (3)標準添加法は、測定対象物質濃度がゼロの時に測定値がゼロとみなせる場合に使用可能である。
- (4)内標準法は、測定対象物質と内標準物質のそれぞれの測定値に誤差があるため、測定精度が下がる。
- (5)内標準物質には、測定対象物質と物理的、化学的によく似た物質を選択する。
正答 (4)
内標準法は、試料と標準溶液の両方に同じ量の内標準物質を加え、測定対象物質との信号の比で定量する方法です。注入量のばらつきや装置の感度の変動が打ち消されるので、測定精度は向上します。「精度が下がる」とする選択肢4は誤りです。
内標準物質には、測定対象物質と性質がよく似ていて、試料には含まれない物質を選びます(選択肢5)。
この問題で狙われた罠:検量線と定量法(絶対検量線・標準添加・内標準)
標準添加法は共存成分が未知でも使える(直線性が前提)。内標準法は誤差を相殺して精度が上がる。直線範囲でも誤差は一定ではない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)