問4
化学物質による健康障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)塩素は、黄緑色の刺激臭のある気体で、吸入した場合、粘膜や呼吸器が刺激され、肺水腫を生じることがある。
- (2)高濃度の硫化水素による中毒では、脳神経細胞の障害による意識消失、呼吸麻痺などがみられる。
- (3)エチレンオキシドは、眼、上部気道、皮膚を刺激したり、肺水腫を起こすほか、ヒトに対する発がん性が知られている。
- (4)ベリリウム中毒では、溶血性貧血、尿の赤色化などの症状がみられる。
- (5)鉛中毒では、ヘム合成過程の阻害による貧血が起こる。
正答 (4)
溶血性貧血や尿の赤色化(血色素尿)は、ヒ化水素(アルシン)の中毒の特徴です。ベリリウムの代表的な健康障害は、肺の肉芽腫(ベリリウム肺)や皮膚炎なので、選択肢4は誤りです。
令和7年度第1回にも、同じ組合せの誤りがあります。
この問題で狙われた罠:溶血性貧血・尿の赤色化の原因物質
溶血性貧血と尿の赤色化はヒ化水素(アルシン)。ベリリウムやインジウムの主な障害は肺。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)