問10
固体捕集法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)活性炭管の前層に捕集されたガス状物質は、管内で後層に移動することはない。
- (2)活性炭管に同一濃度のトルエンとアセトンの混合物を捕集する場合、破過するまでの時間はアセトンの方が短い。
- (3)ポーラスポリマー管に捕集された試料は、活性炭管と比べて、加熱脱着が容易である。
- (4)メタノールの捕集には、シリカゲル管が用いられる。
- (5)塩素化ビフェニルの捕集には、フロリジル管が用いられる。
正答 (1)
活性炭管の前層に捕集されたガス状物質も、吸引を続けるうちに少しずつ後層へ移動していきます(このために、後層で破過を確かめます)。「後層に移動することはない」とする選択肢1は誤りです。
活性炭管が前層と後層に分かれているのは、後層に物質が移っていないかを分析して、破過していないことを確認するためです。
この問題で狙われた罠:破過と捕集物質の移動
前層に捕集された物質は後層へ移動しうる。混合物では吸着の弱いもの(例:アセトン)が先に破過する。
なぜ?
吸着は平衡なので、より強く吸着する物質に押し出される。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第2回・2020年2月実施)