問2
常温・常圧(25℃,1気圧)における有機溶剤の物性等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酢酸エチルの蒸気圧は、トルエンの蒸気圧より大きい。
- (2)1-ブタノールの融点は、イソブチルアルコールの融点より高い。
- (3)シクロヘキサノンの密度は、イソプロピルアルコールの密度より大きい。
- (4)アセトンの沸点は、n-ヘキサンの沸点より高い。
- (5)二硫化炭素の分子量は、N,N-ジメチルホルムアミドの分子量より大きい。
正答 (4)
アセトンの沸点(約56℃)は、n-ヘキサンの沸点(約69℃)より低いです。「アセトンの沸点は、n-ヘキサンの沸点より高い」とする選択肢4は誤りです。
酢酸エチルの蒸気圧は、トルエンより大きいです。1-ブタノールの融点(約−89℃)は、イソブチルアルコール(約−108℃)より高いです。シクロヘキサノンの密度(約0.95)は、イソプロピルアルコール(約0.78)より大きいです。二硫化炭素の分子量(76)は、N,N-ジメチルホルムアミドの分子量(73)より大きいです。(物性値は、一般的な化学便覧の概数です。)
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:初見の選択肢ですが、原理「沸点・蒸気圧・融点・分子量の比較」(過去12回中4回出題)を理解していれば、解けます。
原理から解く:沸点・蒸気圧・融点・分子量の比較(過去12回中4回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述頻出のおとり:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「酢酸エチルの蒸気圧は、トルエンの蒸気圧より大きい。」原理「沸点・蒸気圧・融点・分子量の比較」:全12回中4回出題
- (2)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「1-ブタノールの融点は、イソブチルアルコールの融点より高い。」
- (3)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「シクロヘキサノンの密度は、イソプロピルアルコールの密度より大きい」
- (4)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中1回出題(出題確率8%)論点「アセトンの沸点は、n-ヘキサンの沸点より高い。(誤りの記述)」原理「沸点・蒸気圧・融点・分子量の比較」:全12回中4回出題
- (5)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「二硫化炭素の分子量は、N,N-ジメチルホルムアミドの分子量より大きい」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(平成28年度 第1回・2016年8月実施)