問20
有機溶剤の標準液の調製に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)標準液に使用する溶質、溶媒は蒸気圧が高い場合が多いので、できる限り短時間で調製する。
- (2)計量精度は、ガラス体積計の種類によって異なる。
- (3)容量で調製する場合、標準液の濃度の正確さは、温度の影響を受けない。
- (4)標準液の保存可能期間は、溶質と溶媒の組合せによって異なる。
- (5)標準系列液の中には、対象物質の濃度がゼロのものを含める。
正答 (3)
容量で標準液を調製するときは、液体の体積が温度によって変わるので、標準液の濃度の正確さは、温度の影響を受けます。「温度の影響を受けない」とする選択肢3は誤りです。
蒸気圧が高い溶質・溶媒を使うので、標準液は、できる限り短時間で調製します。計量精度は、ガラス体積計の種類によって異なります。標準液の保存可能期間は、溶質と溶媒の組合せによって異なります。標準系列液の中には、対象物質の濃度がゼロのものを含めます。
この問題は、試験本番では得点しなければならない問題です(学習の優先度:高)。
理由:下記の通り、原理「標準液の調製と保存」(過去12回中4回出題)を理解していれば、論点そのものを暗記していなくても、解けるからです。
原理から解く:標準液の調製と保存(過去12回中4回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去12回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「標準液に使用する溶質、溶媒は蒸気圧が高い場合が多いので、できる限り短時間で調製する」
- (2)正しい記述初見:全12回中1回出題(出題確率8%)論点「計量精度は、ガラス体積計の種類によって異なる。」
- (3)誤った記述正答(原理から解ける):全12回中2回出題(出題確率17%)/同じ記述の出題:1回論点「容量で調製する場合、標準液の正確さは温度の影響を受ける。」原理「標準液の調製と保存」:全12回中4回出題
- (4)正しい記述頻出のおとり:全12回中3回出題(出題確率25%)論点「標準液の保存可能期間は、溶質と溶媒の組合せによって異なる。」
- (5)正しい記述:全12回中2回出題(出題確率17%)論点「標準系列液の中には、対象物質の濃度がゼロのものを含める。」
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和3年度 第1回・2021年8月実施)