問20
放射能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)放射能は時間経過とともに、指数関数的に減衰する。
- (2)放射性核種の壊変速度は、核種により異なる。
- (3)放射性核種の壊変速度は、温度が高いほど大きくなる。
- (4)放射性核種の半減期が長いほど、壊変速度は小さい。
- (5)半減期の10倍の時間が経過すると、放射能は約0.1%まで減衰する。
正答 (3)
放射性核種の壊変は原子核の中で起こる現象なので、温度や圧力、化学的な状態の影響を受けません。壊変速度は核種ごとに決まっていて、温度が高くても大きくなりません。選択肢3は誤りです。
化学反応の速度は温度が高いほど大きくなりますが、放射性壊変はそれとは別物です。半減期が核種ごとに一定の値として表に載っているのも、外部の条件で変わらないからです。
なお、選択肢5は、半減期の10倍の時間がたつと放射能は (1/2)¹⁰ = 1/1024 ≒ 0.1 %になる、という計算で、正しい記述です。
この問題は、失点しても仕方がない問題です(初見)。
理由:いずれも初見の選択肢であり、問題のテーマとしても頻出テーマではないからです。
原理から解く:放射能の半減期(過去23回中1回出題)
この区分は、過去の全回の出題にもとづく目安です。
出題頻度
この科目の過去23回のうち、同じ内容が出題された回数です(同じ回に重複しても1回と数えます。頻度は、問われている論点(同じ事実のまとまり)の出題回数です)。
- (1)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「放射能は時間経過とともに、指数関数的に減衰する。」原理「放射能の半減期」:全23回中1回出題
- (2)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「放射性核種の壊変速度は、核種により異なる。」原理「放射能の半減期」:全23回中1回出題
- (3)誤った記述正答(初見):全23回中1回出題(出題確率4%)論点「放射性核種の壊変速度は、核種により異なる。」原理「放射能の半減期」:全23回中1回出題
- (4)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「放射性核種の壊変速度は、核種により異なる。」原理「放射能の半減期」:全23回中1回出題
- (5)正しい記述初見:全23回中1回出題(出題確率4%)論点「半減期の10倍の時間が経過すると、放射能は約0.1%まで減衰する」原理「放射能の半減期」:全23回中1回出題
この問題のひっかけパターン:Bqの定義と壊変速度
1Bqは1秒あたり1個の壊変。壊変の速さは温度などの条件では変わらない。
なぜ?
原子核の現象なので、化学的な条件の影響を受けない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和8年度 第1回・2026年8月実施)