問12
局所振動障害に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)振動が人体に与える影響は、振動周波数によって異なり、12 Hz前後で最も大きく、振動周波数がこれより大きくても小さくても影響は小さくなる。
- (2)振動障害は、チェーンソーなどの振動工具によって生じる障害で、末梢神経障害や末梢循環障害がみられる。
- (3)振動障害によるレイノー現象は、寒冷にさらされることなどにより、手指が発作的に蒼白になる現象で、回復時にはしびれを伴うことがある。
- (4)振動障害に係る健康診断は、末梢の循環系や神経系が周囲の寒冷環境の影響を受けないよう、冬季に実施することは避けるようにする。
- (5)周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値 ahv が 5.0 m・s⁻² の振動工具を用いて作業を行う場合、この振動工具を使用する作業者の日振動ばく露量 A(8) = ahv × √(T/8) を日振動ばく露対策値である 2.5 m・s⁻² 以下とするためには、作業時間 T を2時間以下とする必要がある。
正答 (4)
振動障害の健康診断は、レイノー現象などの末梢循環障害が寒冷で現れやすいことから、定期の健康診断のうち1回は冬季に行うこととされています。冬季の実施を避けるとする選択肢4は誤りです。
寒い時期の方が症状が出やすく、障害を見つけやすいため、あえて冬季に行います。日振動ばく露量は A(8) = ahv × √(T/8) で、5.0 m/s² の工具なら T = 2 時間で 2.5 m/s² になる(選択肢5)ことも確認しておきましょう。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和7年度 第2回・2026年2月実施)