問20
有害物質の A 測定及び B 測定が行われた場合の作業環境評価に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)A 測定の第1評価値は、気中有害物質濃度の算術平均値の推定値である。
- (2)A 測定の第1評価値が管理濃度より小さい単位作業場所において、気中有害物質濃度が管理濃度を超える確率は 5 % 未満である。
- (3)A 測定の第1評価値が管理濃度を超えておらず、B 測定の測定値が管理濃度の1.5倍であった場合、管理区分は第2管理区分となる。
- (4)A 測定の第2評価値は、測定値の幾何平均値と幾何標準偏差より求められる。
- (5)A 測定の第1評価値と第2評価値は、いずれも幾何平均値より小さな値になることはない。
正答 (1)
A 測定の第1評価値は、単位作業場所の濃度分布の**上側5%(95%上限値)**の推定値です。算術平均値の推定値は第2評価値なので、選択肢1は誤りです。
第1評価値が管理濃度より小さければ、濃度が管理濃度を超える確率は5%未満と推定できます(選択肢2)。どちらの評価値も幾何平均値と幾何標準偏差から求め、幾何平均値より小さくなることはありません(選択肢4・5)。
この問題で狙われた罠:第1評価値は上側5%の推定値(算術平均ではない)
第1評価値は濃度分布の上側5%の推定値。算術平均の推定値は第2評価値。
なぜ?
第1評価値は「場のほとんど(95%)がこれ以下」を示す値で、管理濃度と比べて第1管理区分を判定する。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第2回・2025年2月実施)