問14
酸素欠乏症及び硫化水素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)酸素欠乏症の症状は、酸素を大量に必要とする大脳皮質の機能低下から始まる。
- (2)第一鉄化合物の含有量が多い水が流入している排水暗渠やマンホール内の空気は、酸素欠乏状態になっていることがある。
- (3)硫化水素を含む汚水や汚泥の中に閉じ込められていた硫化水素が、作業により作業環境中に放出され、硫化水素中毒を生じることがある。
- (4)硫化水素に 100 ppmを超える濃度で連続ばく露されると、気管支炎から肺炎、肺水腫に至り、呼吸困難となって死亡することがある。
- (5)硫化水素による慢性中毒では、歯への黄色の色素沈着、歯牙酸蝕症などがみられる。
正答 (5)
歯への色素沈着や歯牙酸蝕症は、硫化水素の慢性中毒の症状ではありません。歯牙酸蝕症は硫酸ミストなどの酸による障害、歯の黄色の色素沈着はカドミウムなどでみられる症状です。選択肢5は誤りです。
硫化水素で押さえるのは、高濃度での呼吸麻痺、肺水腫、眼の刺激(角膜の障害)、嗅覚の麻痺です。
この問題で狙われた罠:歯の黄色環・色素沈着の原因物質
歯の黄色環はカドミウム。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和6年度 第1回・2024年8月実施)