問14
酸素欠乏症及び硫化水素中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- (1)空気中の酸素濃度が 15 ~ 16 % 程度の酸素欠乏症では、一般に頭痛、吐き気などの症状がみられる。
- (2)窒素ガスで置換したタンク内の空気など、ほとんど無酸素状態の空気を吸入すると徐々に窒息の状態になり、この状態が5分程度継続すると呼吸停止する。
- (3)酸素欠乏危険作業を行う場所において、爆発、酸化等を防止するため換気を行うことができない場合には、空気呼吸器、酸素呼吸器又は送気マスクを備え、労働者に使用させる。
- (4)硫化水素は、10 ppm程度の濃度で、眼の粘膜を刺激する。
- (5)硫化水素は、細胞内の呼吸酵素を阻害し、脳神経細胞の障害による意識消失、呼吸麻痺などを引き起こす。
正答 (2)
窒素で置換したタンク内のような、ほとんど酸素のない空気を吸入すると、一呼吸で意識を失い、昏倒し、呼吸が止まることがあります。「徐々に窒息の状態になり、5分程度で呼吸停止」とする選択肢2は誤りです。
無酸素の空気を吸うと、肺の中の血液から逆に酸素が奪われるため、ただちに脳が酸素不足になります。予兆がないまま倒れるのが、酸素欠乏事故の恐ろしさです。
この問題で狙われた罠:無酸素空気は一呼吸で意識を失う
ほぼ無酸素の空気は、一呼吸で意識を失うことがある(徐々に窒息するのではない)。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和5年度 第1回・2023年8月実施)