問5
次の熱化学反応式で示される溶液中での反応の平衡状態に関する下の記述のうち、誤っているものはどれか。
A + B ⇄ C + q(q は熱エネルギーで q < 0)
ただし、平衡定数は次の式で表される。
平衡定数 = [C] ÷ ([A][B])
- (1)平衡状態での正方向と逆方向の反応速度は等しい。
- (2)温度を上げると、反応は右に進む。
- (3)平衡定数の単位は、mol⁻¹・L である。
- (4)平衡定数は、反応開始時の物質の濃度比に依存する。
- (5)平衡定数は、温度に依存する。
正答 (4)
平衡定数は、温度が決まれば一定の値で、反応を始めたときの物質の濃度比には依存しません。選択肢4は誤りです。
始めの濃度が違っても、平衡に達すれば、平衡定数の式の値は同じになります。平衡定数を変えるのは温度だけです(選択肢5)。
この問題で狙われた罠:化学平衡の移動(ルシャトリエの原理)
平衡は変化を打ち消す向きに移る。発熱反応は温度を上げると左へ。平衡定数は温度だけで決まり、濃度比では変わらない。
出典:公益財団法人 安全衛生技術試験協会 公表試験問題(令和元年度 第2回・2020年2月実施)